神社ガイド

shrine_guide

2026.08.16
Share on

三嶋大社のご利益・見どころ・参拝ガイド

神社の概要

静岡県三島市にある三嶋大社は、地元だけでなく全国から参拝者が訪れる神社です。おまつりされているのは、大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)というふたりの神さまで、あわせて「三嶋大明神」と呼ばれています。

いつ建てられたのかは、実ははっきりとは分かっていません。ただ、伊豆半島やまわりの島々がどうやってできたのか、島との行き来(海上交通)にまつわる古くからの信仰がもとになって、少しずつ人々の信仰を集めていったと考えられています。平安時代の半ばには格式の高い「名神大社」として認められており、「伊豆国一之宮」(伊豆国でいちばん格式の高い神社)と言われることもあります。

どのような神社なのか

三嶋大社は、静岡県三島市の中心部に広がる、約15,000坪ともいわれる緑豊かな境内を持つ神社です。豊かな森に包まれた境内は「伊豆屈指のパワースポット」として紹介されることも多く、四季を通じて多くの参拝者が足を運んでいます。

例年、三が日だけでおよそ60万人が初詣に訪れると見込まれており、伊豆エリアでも屈指の人出を誇る神社の一つです。概要でも触れた通り、平安時代には格式の高い「名神大社」に列せられ、「伊豆国一之宮」として古くから伊豆地方全体を代表する神社として崇敬を集めてきました。

アクセスの面でも訪れやすいのが特徴です。JR三島駅から徒歩約15分、伊豆箱根鉄道の三島田町駅からは徒歩約7分という距離にあり、電車を使って気軽に立ち寄ることができます。

山と海、両方の神さまをまつり、商売繁盛から勝運、良縁、厄除けまで幅広いご利益で知られていることも三嶋大社の特徴です(詳しくは後ほど「主なご利益」でご紹介します)。一之宮としての風格と、暮らしに寄り添う身近さをあわせ持つ、それが三嶋大社という神社です。

御祭神と由緒

まつられている神さま

三嶋大社にまつられているのは、大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)のふたりの神さまです(概要でも触れた通り、あわせて「三嶋大明神」と呼ばれます)。

大山祇命は、その名の通り山や森、農産物を見守る「山森農産の守護神」。自然の恵みそのものを司る神さまとして、古くから篤い信仰を集めてきました。

一方の積羽八重事代主神は、実は「えびす様」としても知られる神さま。福をもたらす神として、商売や工業、漁業に携わる人たちから特に厚い信仰を受けています。三嶋大社にお参りすると、山の恵みと海・商売の恵み、両方にご利益がありそうな組み合わせです。

由緒 — 噴火でできた島々への信仰から始まった

創建がいつなのかは、概要でも触れたとおりはっきりとした記録が残っていません。伊豆半島やまわりの島々が噴火によって生まれたという言い伝え、そして島々を行き来する海上交通にまつわる古い信仰が土台となり、奈良時代・平安時代にはすでにその名が古い書物に記されるほど、信仰は着実に広がっていきました。平安時代には「東海随一の神格」として朝廷からも篤く崇敬され、格式高い「名神大社」に列せられています。

源頼朝と三嶋大社 — 旗揚げの陰にあった百日参籠

三嶋大社の歴史を語るうえで欠かせないのが、源頼朝とのエピソードです。平安時代の末、伊豆に流されていた頼朝は三嶋大社を深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。伝承によれば、治承4年(1180年)、頼朝は平家打倒の願いを込めて百日間毎日お参りする「百日参籠」を行ったとも言われています。配流先の蛭ヶ小島から三嶋大社までは約9km、歩けば2時間近くかかる道のり。それでも毎日通い続けたというのですから、頼朝の本気度がうかがえます。境内に今も残る「腰掛け石」は、その参籠の途中で頼朝が腰を下ろして休んだと伝わる石です(境内の見どころの章でも紹介しています)。

そして治承4年、頼朝は三嶋大社の祭礼日に合わせて挙兵したとも伝えられています。祈願が実り源氏再興・鎌倉幕府の樹立を果たすと、頼朝は三嶋大社に多くの社領や神宝を寄進し、ますます篤く崇敬するようになりました。妻・北条政子が奉納したと伝わる国宝「梅蒔絵手箱 及び 内容品 一具」は、当時の最高技術を結集させた工芸品として今も伝わっています。

東海道の要所として、そして現代へ

江戸時代に入ると、三嶋大社は東海道の要所・三島宿のシンボル的な存在として、「三嶋大明神」の名が広く天下に知れ渡っていきました。旅人たちにとっても、道中の安全を祈る大切な参拝先だったと考えられます。

明治4年(1871年)には国から特に格式の高い神社として「官幣大社」に列せられ、平成12年(2000年)には本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定されるなど、今も昔も変わらぬ信仰の厚さを物語っています。

主なご利益

三嶋大社のご利益は、まつられている二柱の神さまの性格と、源頼朝の逸話、両方から語られることが多いです。

山の恵みから商売繁盛まで

大山祇命は「山森農産の守護神」として、農業や自然の恵みを見守る神さまです。一方の積羽八重事代主神は「えびす様」として広く親しまれ、商売繁盛や漁業・工業の繁栄をもたらす福の神として崇敬されています。実際、お店を開いたばかりの方や農業・漁業を営む方が、商売繁盛や豊作・大漁を願って参拝することも多いと言われています。

頼朝ゆかりの「勝運」パワースポット

もうひとつ、三嶋大社のご利益として広く知られているのが「勝運」「必勝祈願」です。伊豆に流されていた源頼朝が三嶋大社に祈願を続け、源氏再興・鎌倉幕府樹立という大願を成就させたという故事にちなみ、独立や起業を考えている方、大事な商談やプロジェクトを控えたビジネスパーソン、資格試験やスポーツの大会を控えた方など、勝負運や出世運、事業の成功を願う参拝者から篤い支持を集めていると言われています。

そのほかのご利益

これらに加えて、家内安全・厄除け・良縁成就・心願成就など、暮らしの節目に関わる幅広いご利益でも知られています。結婚を考えているカップルが良縁成就を願ったり、転職や引っ越しを控えた方、厄年を迎えた方が厄除けを願ったりと、人生の節目で参拝する方も多いようです。

境内の見どころ

境内でまず目を引くのが、国の天然記念物に指定されている「金木犀(きんもくせい)」の木です。樹齢はおよそ1200年と推定される日本最大級・最古級の巨木で、9月から10月ごろに小さな花を咲かせます。その香りは遠くまで漂うことから、古くは「香りが2里(約8キロ)先まで届いた」と言い伝えられてきました。

参拝の中心となる本殿・幣殿・拝殿は、慶応2〜3年(1866〜1867年)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。ケヤキ材を使い、彫刻師・小沢半兵衛や小沢希道たちの手による細やかな彫刻が随所に施されており、じっくり見ておきたいポイントです。ちなみにこの再建を成し遂げたのは、当時の神主・矢田部盛治で、地震で被災した社殿を立て直すため尽力した人物として知られています。

境内には、源頼朝や北条政子にゆかりのある見どころも点在しています。頼朝が腰掛けたと伝わる「腰掛け石」、政子が勧請したとされる「厳島神社」、頼朝の放生会にまつわる「神池」などがあり、鎌倉幕府ゆかりの歴史散策としても楽しめます。

参道入口近くには「たたり石」という古い石も置かれています。名前の由来は本来「絡垜(もつれを整理する道具)」で、かつて旧東海道を行き交う人の流れを整理する役目を果たしていた石でした。ところが後年、道路工事の邪魔になるからと取り除こうとするたびに災いが起きたと伝わり、いつしか「祟り石」と呼ばれるようになったそうです。今では交通安全のご利益がある石として親しまれています。

毎年1月7日に行われる「御田打神事(おんだうちしんじ)」には、黒い面をつけた婿役の「福太郎」というキャラクターが登場し、狂言仕立てで田植えの一年を演じます。神事の後には紅白の餅がまかれ、参拝者は福を求めて集まることから、福太郎は「福の種を蒔く福太郎」として親しまれるように。現在ではこの福太郎の顔をかたどったお餅が名物として売られています。

御朱印・お守り・授与品

参拝の記念として人気なのが御朱印です。御朱印は、山門を入って左手にある客殿で、直書き・書き置きの両方から選んで受けられるようです。初穂料や受付時間は変更されることもあるため、参拝の際に社務所で確認するのがおすすめです。

お守りは25種類以上と種類が豊富で、それぞれのご利益に合わせて選べるのが三嶋大社らしいところです。独立や起業を考えている方には「勝守」「仕事守」、受験や大会を控えた方には「学業守」「合格守」、結婚を考えている方には「縁結守」、商売をされている方には「金運守」「商売繁昌守」というように、主なご利益で紹介した内容に沿ったお守りが揃っています。このほか、交通安全を願う方向けの「交通安全守」「交通水晶守」や、病気平癒守・安産守・厄除守など、暮らしの節目に寄り添うお守りも充実しています。

絵馬にも三嶋大社ならではの物語が込められています。えびす様(積羽八重事代主神)にちなんだ「恵比須絵馬」に加え、源頼朝の挙兵にちなむ「旗挙絵馬」があり、由緒の章で紹介した頼朝ゆかりのエピソードを絵馬という形でも感じ取ることができます。また、毎年異なる干支のデザインが施された開運大吉「三嶋駒」は、その厚みのある独特な形が特徴の縁起物です。

このほか熊手や宝船、破魔矢といった縁起物も授与されており、正月や年末年始に福を呼び込みたい方に親しまれています。なお、境内の見どころでも紹介した「福太郎」の縁起餅も、参拝の記念として持ち帰る方が多い名物のひとつです。

アクセスと駐車場

電車で訪れる場合は、JR東海道新幹線・東海道本線「三島駅」から徒歩約15分、伊豆箱根鉄道「三島田町駅」からは徒歩約7分です。新幹線が停車する三島駅からのアクセスなので、東京方面からでも日帰りで参拝しやすい立地です。

車で訪れる場合は、東名高速道路「沼津IC」から約20分です。境内には参拝者用駐車場があり、乗用車は約55台、大型バスは13台まで駐車できます。駐車料金は小型車が1時間300円、大型車が1時間1,000円です。ご祈祷を申し込んだ方には2時間分の無料駐車券が渡されるため、ご祈祷を受ける予定の方はこの点も覚えておくと安心です。

なお、正月期間(12月31日〜1月3日)と例祭期間(8月15日〜17日)は駐車場が閉鎖されるため、この時期に車で参拝を考えている方は事前に電車でのアクセスも検討しておくのがおすすめです。夜間に駐車したい場合は、1台5,000円で17時〜18時に入庫、翌8時〜9時に出庫する夜間駐車場もありますが、利用日の3日前までに事前申請が必要です。

よくある質問

三嶋大社にはどんな神様がまつられていますか?

大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の二柱で、あわせて「三嶋大明神」と呼ばれます。前者は山や農産物の守護神、後者は「えびす様」として商売繁盛の神さまとして知られています。

三嶋大社の主なご利益は何ですか?

商売繁盛・勝運(必勝祈願)・良縁成就・家内安全・厄除け・心願成就などです。源頼朝が源氏再興を祈願した逸話から、特に勝運のご利益で知られています。

三嶋大社の見どころは何ですか?

国の天然記念物「金木犀」(樹齢約1200年)、国の重要文化財である本殿・幣殿・拝殿、源頼朝ゆかりの「腰掛け石」、交通安全のご利益で知られる「たたり石」などがあります。

三嶋大社の御朱印はどこでいただけますか?

山門を入って左手にある客殿で、直書き・書き置きの両方から選べます。初穂料や受付時間は変更されることがあるため、参拝時に社務所での確認がおすすめです。

三嶋大社へのアクセス方法は?

JR三島駅から徒歩約15分、伊豆箱根鉄道「三島田町駅」から徒歩約7分です。車の場合は東名高速道路「沼津IC」から約20分です。

三嶋大社に駐車場はありますか?

参拝者用駐車場があり、乗用車約55台・大型バス13台分。駐車料金は1時間ごとに小型車300円・大型車1,000円です。正月期間・例祭期間は閉鎖されます。

まとめ

三嶋大社は、山の恵みを司る大山祇命と、えびす様として親しまれる積羽八重事代主神をまつる、伊豆国一之宮として古くから伊豆地方を代表してきた神社です。源頼朝が源氏再興を祈願した百日参籠の逸話は、境内の腰掛け石や旗挙絵馬といった形で今も息づいており、勝運を願うパワースポットとしても知られています。

国の天然記念物・金木犀の巨木や、交通安全のご利益で親しまれる「たたり石」、狂言仕立ての神事に登場する福太郎など、境内には歩くほどに発見のある見どころが揃っています。お守りや絵馬も種類が豊富で、商売繁盛から良縁、学業成就まで、参拝の目的に合わせて選べるのも魅力です。

JR三島駅から徒歩約15分とアクセスもよく、車で訪れる場合も参拝者用駐車場が用意されています。伊豆や静岡を訪れる際は、ぜひ三嶋大社に足を運んでみてください。なお、参拝や御朱印の基本的な作法については、神社参拝の基本作法や御朱印のいただき方もあわせてご覧ください。

提携神社 Partner Shrines

  • 芦屋神社
    芦屋神社
    芦屋神社

    芦屋神社

    兵庫県芦屋市に鎮座し、縁結びの神でもある天穂日命(アメノホヒノミコト)を主祭神とするお社です。縁結び・産業繁栄・諸難抜除の神様として、また芦屋の地の守り神として人々の崇敬をうけています。ご祈祷やお祓いについて、ご相談があればお問い合わせください。

    〒659-0095
    兵庫県芦屋市東芦屋町20番3号
    TEL:0797-34-1833
    http://www.ashiyajinja.or.jp/

よくあるご質問 Q&A

ご注文について

  • 複数注文したい場合は、どうしたら良いでしょうか?

    一度のお申し込みに対して、一件のご祈祷・お届けとなります。ご祈祷・お届け先が複数になる場合
    その都度のお申し込みをお願いしています。相当数のお申し込みや団体でのお申し込みは別途ご相談ください。
  • 注文後のキャンセルは可能ですか?

    お申し込み後、お振込されるまではキャンセル可能です。
    お振込後は速やかに日時の調整やお守り等を手配いたしますので、キャンセルはお断りしております。
  • 注文内容を変更したいのですが...

    ご祈祷Liveをご希望の場合はご祈祷予定日時の3日前、ご祈祷Liveをご希望でない場合はお振り込み前までに、別途ご連絡をいただきましたら、できるかぎり対応させていただきます。
    但し、ご注文の変更によりお支払い金額もかわってくる際は、一旦ご注文をキャンセルして再注文いただく場合がございます。詳しくは、メールにてやりとりをさせていただきます。

支払い・送料について

  • 支払い方法は何がありますか?

    銀行振込になります。ご注文受付メールに口座を記載いたしますので、7日以内にお振込をお願いいたします。
  • 送料はいくらですか?

    送料は、各プランの料金に含んでおります。日本国内どこでもお届けいたします。

お届け・発送について

  • お守り等が届くまでにどのくらいかかりますか?

    ご祈祷Liveをご希望の場合はご祈祷Live終了後、ご祈祷Liveをご希望でない場合はご入金確認後、約1週間~10日程度で発送いたします。但し、注文が重なった際には、日数をいただく場合がございます。
  • 入金確認や発送の連絡はありますか?

    入金確認、発送のご連絡など、そのステップごとにメールで連絡を差し上げます。
  • 複数のお届け先でも配送を行ってもらえますか?

    1度のお申し込みに対して、1件のお届け先となります。お届け先が複数になる場合、お手数ですがその都度お申し込みをお願いいたします。
  • 海外発送は可能ですか?

    申し訳ございません。お申し込み・発送とも、日本国内に限定させていただいております。
  • 間に合わせたい日があるのでお守り等を早く送ってもらう事はできますか?

    事前に「お問い合わせメール」でご相談ください。
    但し、通常は発送までに7日~10日程度かかりますので、ご希望に沿えない場合もございます。
    できる限り余裕をもってお申込みいただきますようお願いいたします。
  • 配達時間指定はできますか?

    大変申し訳ございません。料金後納郵便でお納めしておりますため、対応しておりません。
  • ラッピングはどのようなものですか?

    提携神社の所定の包装・封筒等になります。

キャンセル・返品について

  • 注文後のキャンセルは可能ですか?

    お申し込み後、お振込されるまではキャンセル可能です。ただし、お振込後は速やかに日時の調整やお守り等を手配いたしますので、キャンセルはお断りしております。
  • 返品・交換はできますか?

    返品・交換は原則お受けいたしかねます。ただし、万が一お納めしたお守り等に不具合があった場合は、
    交換させていただきますので、到着後1週間以内にお問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。
    なお、以下の場合は返品・交換はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
    • 一度ご使用になられたお守り・清め水等
    • お客様が汚損、破損されたもの
    • 商品到着より8日以上経過した場合
    • 事前に返品、交換のご連絡がない場合